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【カーオーディオ・マニア】愛車で“低音”を強化する「裏ワザ」とは?

特集記事 コラム

スピーカー周りに“デッドニング”作業が施された一例(製作ショップ:サウンドクオリティー)。
  • スピーカー周りに“デッドニング”作業が施された一例(製作ショップ:サウンドクオリティー)。
  • ダイヤトーンサウンドナビの「バランス・フェーダー」の調整画面。
愛車で「“Low(ロー)”=低音」を楽しむための方法やコツを解説してきた当短期集中連載も、いよいよ今回が最終回となる。最後にお贈りするテーマは、「低音強化の“裏ワザ”」だ。サブウーファーを用いずに実現させる低音強化策のあれこれを紹介していく。


■基本中の基本機能「フェーダー」が、低音強化に使える!?

まずは、「サウンドチューニング機能」を使って実践できる低音強化策から紹介しよう。それも超基本的機能である「フェーダー」を使って実践できる“裏ワザ”をクローズアップする。

「フェーダー」とは、前後の音量バランスを調整するための機能だ。ちなみに、これとセットで搭載されているのが「バランス」という機能。こちらは左右の音量バランスを調整するものである。

1人でドライブしているときには、「フェーダー」は「10:0」でフロントに振っておくのが基本となる。もちろん音楽の楽しみ方は自由なので、「音に包み込まれたい」と考えて敢えてリアスピーカーを鳴らすのはアリだ。しかしながらライブ会場では普通、音は前方のステージから聴こえてくる。またステレオ音源は2chなので、前方左右の計2セットのスピーカーから音が聴こえてくればそれでOKだ。というわけで、「10:0」でフロント、がスタンダードな設定となっているのだ。

さて、この「フェーダー」をどのように活用すると低音強化が行えるのかと言うと…。操作方法は以下のとおりだ。まずは「10:0」でフロント側に振っている状態で通常の音量で音楽を流す。そしてそこから徐々に「フェーダー」を後ろ側に振っていく。そうするとなんと、低音の量感が増えたように聴こえ始める。さらに後ろ側に振っていくと今度は、中高音も後ろから聴こえてくる。そうなるとフロントから聴こえている音楽の音像がぼけてしまうので、また徐々に前側に戻す。そうして低音だけが増強されるベストポイントを探っていく。操作はこれだけだ。


■「フェーダー」で低音強化ができる理由は、“指向性”にあり!

なぜこのような効果が得られるのか、そのメカニズムを解説しよう。前にも説明したが、低音は“指向性”が弱くどこから聴こえてくるのかが分かりにくい。そしてさらには、障害物を回り込んで進んでいくという性質も持っている。対して音は高くなるほどに“指向性”が強くなる。そうなると、障害物があるとそれに跳ね返される傾向も強くなる。

なので「フェーダー」を徐々に後ろ側に振っていくと、リアスピーカーの音量が小さい段階では“指向性”の強い中高音はシート等にブロックされて耳に届かず、低音だけが前に回り込んで聴こえてくる。結果、低音成分だけが増したような効果を発揮してくれる、というわけなのだ。

リアスピーカーの設置位置等々が原因となり、この効果が得られにくい車種もあるが、操作自体は難しくないので、トライする価値は非常に大きい。ぜひぜひお試しを。

続いて2つ目の“裏ワザ”を紹介しよう。それは、「ドアのデッドニング」だ。当特集の最初のほうで、ドアに取り付けられるスピーカーの口径では低音再生力に限界がある、と説明した。とはいいつつも、低音がまったく出せないわけではない。コンディションを整えることで、今よりも低音が出しやすくなる。その具体策が「デッドニング」、というわけなのだ。

「デッドニング」を施すと、ドア内部がビビらなくなる。となると、ビビり音にかき消されていた低音が蘇ってくる。そしてドアがビビりにくくなるので、イコライザー等で低音を持ち上げることもある程度は可能となる。

なお、サブウーファーを導入するにしても、ドア内部の「デッドニング」はしたほうが良い。順番で言えば、「デッドニング」から入るのがお薦めだ。そのほうが、サブウーファーを導入したときの良さをより効果的に得られやすくなる。参考にしていただきたい。


■「サブウーファー出力」が備わっているメインユニットを使っている場合は、さらなる“一手”が…。

次いで、“裏ワザ”の3つ目を紹介しよう。それは、メインユニットに装備されている「クロスオーバーを使う」というものだ。メインユニットに「サブウーファー出力」が備わっていると、フロントスピーカーに対して“ローカット”(低い周波数をカットする機能)がかけられるのだが、サブウーファーを使わないときでも当機能を活用すると、低音強化効果が得られるのである。

というのも、ドアのスピーカーは一応超低音まで再生しているのだが、超低音再生が得意ではないので、多かれ少なかれ濁った超低音を出している。かつドアのスピーカーが発する低音でドア内部のビビりも発生しがちだ。しかしながら「クロスオーバー」を使ってドアのスピーカーに送られる音楽信号の低音成分をカットすると、濁っていた部分が取り払われ、かつドアのビビリも軽減できる。総合的には低音成分は少なくなるのだが、悪い成分が減ることで、結果的には質の良い低音を楽しめるようになるのだ

ちなみに、例えば「カットオフ周波数」を60Hzに設定したとしても、60Hzよりも下の音がスパッと消えてなくなるわけではない。それよりも下側の音が“緩やかに減衰”していくだけだ。なので、音楽として必要な部分はある程度は残る。ただし、「カットオフ周波数」を高めに設定し過ぎると低いほうの音はなくなってしまう。低音の残り方とスッキリ感を天秤にかけて、上手く設定したいところだ。

最後にもう1つ“裏ワザ”を紹介する。それは、「メインユニットの電源強化」だ。メインユニットの内蔵パワーアンプで音楽を聴いている場合、メインユニットに潤沢に電気が供給されるようになると、サウンドの特に低域側が充実してくる。大きな音で低音を鳴らす瞬間には特に大量の電気が必要となるのだが、通常の状態では十分な電力が供給できていないことが多く、低音が痩せがちとなっている。なので、プラス側の電気をバッテリーから直接引き込む「バッ直」や、電源強化アイテムの「キャパシター」を設置すると、特に低音に変化がみられる。これらもなかなかに効果が高い。試して損はない。

さて、低音増強について解説してきた当短期集中連載は以上で終了だ。土台がしっかりすると、音楽の心地良さが確実に向上する。もっと良い音で音楽を楽しみたいと思ったときには、“低音強化”という手があることを、ぜひとも思い出していただきたい。

“ロー”を制する者はカーオーディオを制す! Part.7 低音強化の裏ワザとは?

《太田祥三》

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