【国内最大! BMW新サービス拠点に潜入】その2 屋上駐車場~塗装フロア編  | Bartendergames- bartendergames.info

【国内最大! BMW新サービス拠点に潜入】その2 屋上駐車場~塗装フロア編 

特集記事 コラム

圧巻の塗装・乾燥ブース
  • 圧巻の塗装・乾燥ブース
  • BMW木場サービスセンター アフターセールス・マネージャーの大崎恭一さん
  • BMW木場サービスセンター サービス・アドバイザーの原亘さん
  • 工場棟の屋上駐車場。30台ほど駐車可能で、セキュリティレベルが高い
  • 自動車用エレベーター。前方からも後方からも入出庫できる
  • 自動車用エレベーター。建物中心近くにあり、抜群の使い勝手だ
  • 調合室。水性塗料に対応していて、ほとんどニオイがしない
  • 調色作業の様子。「シンナーのニオイがしなくて作業がしやすい」とのこと
BMWの新サービス拠点である木場サービス・センターの現場レポートの第2回目。今回からは、いよいよ気になる工場内部の報告になる。

サービスセンターの案内をしてくれたのは、BMW木場サービスセンター アフターセールス・マネージャーの大崎恭一さんと、同サービス・アドバイザーの原亘さんだ。

◆屋上駐車場にもこだわりが

エレベーターに乗って、まず最初に案内されたのが工場棟の屋上駐車場。30台ほどが収容できるスペースで、外部からの侵入が難しい作りとなっている。人間はセキュリティカードがないと建物の中にすら入れないし、車の出し入れも自動車用エレベーターでないとできない。他の作業フロアと違って、駐車棟とも繋がっていない。そのせいか、新車や中古車の納車前整備車両が多く保管されていた。

また、どのフロアもそうなのだが、自動車エレベーターの使い勝手がとてもよくできている。工場棟と駐車棟のちょうど中心のあたりに設置されていて、作業スペースを潰すことなく動線が確保されている。また、建物の中央寄りにあるため前後両開きとなっていて、どちらからでも出し入れができる。作業効率と安全性が十分に確保されていて、万が一の事故がないようにする姿勢に本当に感心した。

◆ニオイが無い!

屋上から降りてきた取材陣、いよいよ作業フロアの見学である。まず通されたのは、塗装作業専用のスペースが広がる3階フロア。足を踏み入れた瞬間、誰もが感じたのは、ほぼニオイがしなかったこと。これまでの経験から、鈑金・塗装工場は強烈なシンナーのニオイというイメージしかなかったので、自分の鼻がおかしくなったのかと思うほどだった。塗料の調色などを行う調合室も見学させてもらったが、ここでもほとんどニオイはしなかった。

その理由は、使用している塗料にある。木場サービス・センターは、「BMW ColorSystem」と呼ばれる環境に配慮した補修用水性塗料を使用している。従来のシンナーを使用した溶剤系塗料と比べると、環境はもちろん人体に及ぼす影響も少ないので、作業をするスタッフにも安心だ。

「こちらに移ったのと同時に、水性塗料へと変わりました。建物や材料、機材などの工場設備の使い勝手へ慣れていくことが課題です」と原さんが話したとおり、前身となる金沢サービス・センターは水性塗料には対応していなかった。センター全体としてもそうだが、溶剤系塗料に慣れていた工場スタッフにとっても大きな転換点となった。塗料が変わるというのは、単に使う機材を入れ替えるだけでなく、調色の具合やトラブルが起こった時の対処など、塗料の特性をイチから憶え直さなければならない。色々な意味で、最新設備や経験のない水性塗料の導入は大きな決断だったといえる。

◆広大で効率的な作業スペース

フロアの印象はとにかく広くて清潔。効率を考えた作りで、1台毎の作業スペースが余裕を持って確保されている。照明ひとつ取っても、整備内容にあわせた色と配置となっていて、作業の内容や段階によって専用のベイが用意されている。

水性塗料に対応した塗装・乾燥ブースでは、ゴミやホコリを遮断し最適な温度・湿度の管理を行う。この最新鋭ブースが、入口を入ってすぐ右側に3台並んでいる姿は圧巻の一言だった。また、その他の作業スペースも、役割に応じてカーテンで仕切ることができたり、赤外線乾燥機が設置されていてとことん作業効率が追求されている。無線LANの中継器も完備していて、コンピュータを使用した最新の整備に対応しているのも注目したい点だ。このフロアではガラスの修理も行っていて、取材の際もちょうどフロントガラスをリペア中で、作業の様子を見学させてもらった。

余談にはなるが、最近主流となってきたハイブリッド車や電気自動車は塗装乾燥の温度管理が難しく、高温で乾燥させることができないと説明を受けた。指定温度は60度で、80度を超える熱は搭載されているバッテリーに悪影響を及ぼすのだという。同センターでは、新型車両の発売に合わせて研修を行い、最適な修理を行える態勢を整えている。こういった姿勢が、お客さまからの信頼獲得につながっているのだろう。

◆痒いところに手が届くサービス

取材の中で驚いたのは、ロードホイールの修理もしてくれること。縁石に引っ掛けてしまったり段差を乗り越える時などに、ロードホイールをキズつけてしまうことは意外とよくある。修理はできず交換になるものと思っていたが、「お客さまの思い入れがあるものや、交換対応ができないものなどを修理していますよ」と大崎さん。愛車を大切に乗っている人にとっては、嬉しいサービスだ。気になるけど交換するほどでは…と諦めているユーザーは多いのではと思うが、そんな修理まで引き受けてくれる態勢と技術力はありがたく頼りになる。

◆まだまだ見どころが盛り沢山

今回は、屋上の駐車場から、3Fの塗装フロアの様子を報告してきた。次回は2Fに降りて鈑金作業を行うフロアの紹介になるが、アルミやカーボンに対応する最新の設備や、隣の駐車棟の様子など、まだまだ盛り沢山の内容でお伝えする予定なので、次回もお見逃しなく!
《カーケアプラス編集部》

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